横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回は妊娠の初期症状について2回に渡ってお伝えします。
◆妊娠の初期症状って?
妊娠してから0~15週(1~4か月)の間にあらわれる体調や精神的な変化を、妊娠初期症状と呼びます。
0~4週は妊娠超初期と言われる妊娠しているかどうかの判断がまだ出来ない時期で、この時期でも妊娠初期症状はありますが、変化に気が付かない場合が多いです。
妊娠初期症状としての様々な変化を感じやすくなるのは、妊娠してから5~6週頃と言われており、この頃になると自覚症状として身体の変化を感じられ、PMS(月経前症候群)に似た症状が出るようになります。
妊娠初期症状の特徴
・おりものの変化
妊娠初期のおりものが月経の時のものと異なり、おりものが茶色やピンクっぽくなる、量が多い、サラサラとしている、無臭になるなどの変化があります。
おりものの量が多く不快感がある場合は、下着をこまめに替えるか、おりものシートを敷くなどをして清潔な状態を保つようにしましょう。
風邪のような熱っぽさピンクっぽいおりものの場合は着床出血による血液が混ざっている場合がありますが、流産によって血液が外に出ている可能性もあるので、自己判断はせずに必ずクリニックに相談するようにしてください。
また、まれにおりものに膿のようなものが混ざっていたり、強いかゆみがある場合などは膣炎や外陰炎の可能性もありますので、クリニックを受診するようにしてください。
・熱っぽくなるなど、風邪のような症状が出る
妊娠するとホルモンの影響で高温期が続くため、微熱のような熱っぽさがあったり、アレルギー反応から、咳やのどの痛みがあるといった風邪によく似た症状が起こる場合があります。
月経が予定日を過ぎても来ず、微熱や咳、くしゃみが続く場合は妊娠初期症状の可能性があるので、風邪薬を飲むと胎児にリスクがある場合もあることから、クリニックを受診するようにしましょう。
・便秘
黄体ホルモンの一つであるプレゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが妊娠の継続のために分泌されますが、このプレゲステロンには腸の働きを抑える作用があり、そのため便秘になりやすくなります。
・眠気や倦怠感がある日中の眠気
十分な睡眠をとっているにも関わらず、日中に仕事や家事をしていても急に眠くなったり、日常生活に支障が出ることがあります。
妊娠 初期は特に基礎体温の高さや黄体ホルモンの影響で、強い眠気を起こしやすくなります。眠気が妊娠初期症状としてあらわれた場合は、しばらく日中に強い眠気が続く場合があります。
あまりにも眠気がひどい場合は仮眠を取ったり、散歩やストレッチなどで気分転換をするのもおすすめです。
他にも胃痛や胸やけ、腹痛、下痢、頻尿などの症状が出る場合もあります。