横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回は体重増加は病気が原因の可能性ついてお伝えします。
◆体重増加は病気が原因の場合も
一般的に太る=食べすぎや運動不足が原因だと思われていますが、病気が原因で太る・太ったように見える場合があります。短い期間で急に太ったと感じた場合は、何日の間に体重がいくら増加したのか調べるようにしましょう。もしも体重増加の理由に思い当たるものがない場合は、病気を疑うことも必要です。
女性は病気の症状として体重増加が現れることは多いですが、病気が原因の場合はそれ以外の症状も同時に現れていることがありますので、ほかに症状がないかチェックをするようにしましょう。
◆症状として体重増加があらわれる病気
●子宮筋腫
30歳以上女性に多くみられ、子宮壁に良性の腫瘍ができるのが子宮筋腫です。できる腫瘍は悪性の腫瘍ではないのでがんにはなりませんが、腫れた子宮がお腹を押し上げるため、直径15cmほどになると下腹部が膨らんだように見える場合があります。
貧血、頻尿、便秘、月経量の増加、月経時にレバーのような血の塊が出るといった症状があります。
●卵巣腫瘍
卵巣の中に腫瘍ができる病気で、月経痛の悪化、腰痛、便秘、頻尿、下腹部痛といった症状があります。卵巣の腫瘍が大きくなってくると下腹部が膨らむことがあり、体重に変化はないのに太ったように感じる場合があります。
●甲状腺機能低下症
食べる量が少なくても体重が増える、むくみが全身に現れ、まぶたや唇、口内の粘膜がむくむことで顔がはれぼったい印象になる、体がだるい、無気力、便秘、月経量が増えるといった症状があらわれます。甲状腺ホルモンの分泌が少なくなり、心身の働きが低下している状態です。
●多嚢胞性卵巣症候群
初潮を迎えた10代~30代くらいの若年層に発症する、卵巣内の卵胞が正常な数よりも多くできてしまい、排卵が起こりにくくなる病気です。生理不順や不正出血、肥満や多毛といった症状が出る場合もあります。
ほかにもうつ病などは、自律神経の乱れが原因で過食になりやすいほか、治療の薬には食欲増進の副作用によって食欲のコントロールができず、体重が増加してしまう場合も。