ブログ

2018.09.15

性器ヘルペスQ&A

横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回は性器ヘルペスに関する疑問にお答えします。

◆性器ヘルペスって?

性器ヘルペスとは、ヘルペスウイルスに感染している人との直接の皮膚接触によって感染する性感染症です。
性器ヘルペスは自覚症状が出にくいので、知らず知らずのうちに感染し、パートナーにもうつしてしまう可能性のある病気です。
自分自身やパートナーがお互いにこの病気のことを理解し、相手にうつるのを防ぎ、性器ヘルペスに対し適切な対処を行うことが何より大切です。

自分自身、あるいはパートナーが性器ヘルペスに感染していることがわかった場合、気をつけたい点についてお答えします。

Q.パートナーが性器ヘルペスに感染していました、どのようにしてかかったのでしょうか?

A.性器ヘルペスであると診断されても、パートナーが不誠実であるという訳ではありません。
パートナーが性器ヘルペスに感染していると分かった時は不安な気持ちになることもあるかもしれませんが、性器ヘルペスに感染している人の多くは感染していても目立った徴候が現れず、自分が感染していることに気がつかない場合があるので、もしかしたらパートナーはあなたから感染したのかもしれません。
性器ヘルペスの症状は一人一人異なります。もしあなたが感染していてもまったく気が付かない場合もありますし、症状の出ていないあなたから感染したパートナーが重度の症状を引き起こす可能性もあるといえます。
もしもパートナーが性器ヘルペスだと分かった場合には、まずご自身の感染の可能性も考え、一度診察を受けるようにしましょう。

Q.性器ヘルペスに感染しているかを調べることはできますか?

A.感染の徴候(性器の周辺にかゆみや小さな傷、赤い発疹があるなど)が自覚できる場合はクリニックで診察を受けるようにしてください。
水ぶくれや潰瘍から分泌物を採取し、単純ヘルペスウイルス2型の有無を検査します。

 

Q.性器ヘルペスにかかっている場合、妊娠や出産に影響はありますか?

A.性器ヘルペスは遺伝しない病気なので、感染していても妊娠には影響がありません。
感染した時期によって赤ちゃんの性器ヘルペスに対する感染リスクは異なります。
妊娠前に感染したことがある場合、母親の胎盤を通じて赤ちゃんにも免疫ができ、出産時にヘルペスウイルスから赤ちゃんを守ってくれるので、新生児へのヘルペスウイルスの感染リスクは非常に低くなります。
また、子宮内でヘルペスウイルスが胎児に感染することは極めて少ないので、妊娠初期や中期に感染した場合もそれほど心配ありません。
ですが、妊娠後期から出産時にはヘルペスウイルスの存在する産道を胎児が通るため、新生児ヘルペスになるリスクがもっとも高くなります。母親が初感染の場合は、母親も単純ヘルペスウイルスに対する免疫が十分に備わっていないため、赤ちゃんをウイルスから守ることができません。
妊娠後期から出産時には性器ヘルペスへの感染に十分に気を付けるようにしましょう。

 

Q.パートナーが感染している場合、妊娠中に気を付けることはありますか?

A.パートナーが感染していることがわかっている場合、もしあなたが性器ヘルペスに感染していなくても、医師に伝えるようにしてください。
パートナーが感染している場合、妊娠中のセックスには避けるようにし、できるだけオーラルセックスも避けるようにしましょう。性器ヘルペスは症状が出ていなくても感染します。
直接の皮膚接触によって感染する危険性のあるウイルスであることを忘れないようにし、常に安全なセックスをするように心がけてください。
感染の徴候がある場合や、「もしかして…」と不安に思ったら、すぐに診察、検査を受けるようにしましょう。

045-314-3300 インターネット相談
一番上に戻る