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2018.01.20

デリケートゾーンの洗い方

横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回はデリケートゾーンの洗い方についてお伝えします。

◆清潔にしすぎるのはよくない?

赤ちゃんの肌はもちもちとしていて、とても触り心地がいいですね。赤ちゃんの肌は柔らかくてとても繊細です。ですので、市販の石鹸やボディソープを使うと肌が荒れてしまうことがあります。
これと同じように女性がデリケートゾーンを洗う際にも注意する必要があります。デリケートゾーンには元々清潔に保つための菌がいて、その菌が外部からの細菌などの侵入を防ぐ役割を持っています。
石鹸やボディソープで洗ってしまうと、細菌を防ぐための菌まで一緒に洗い流されてしまうことになり、結果外部からの細菌に対抗することができず、逆に細菌が侵入、繁殖してしまうことになってしまう可能性があります。
臭いや汚れが気になるからといって、しっかりと洗ってしまう方は多いと思いますが、デリケートゾーンを市販の洗剤や熱いお湯で洗ったり、指やタオルでこすってしまうと、皮膚を清潔に保つための常在菌や、粘膜を保護する皮脂膜が洗い流されてしまいます。
常在菌や皮脂膜が洗い流されてしまい、守るものがなくなってしまった皮膚はとても弱く、かゆみや痛み、腫れなどの原因になってしまいます。
また細菌が侵入しようとしてきた場合に、守るための常在菌がいない場合は膣内に細菌が侵入しやすくなり、侵入した細菌の増殖を抑えることが出来なくなってしまうこともあります。
臭いや汚れを取り除くためにしたことが、かえってそれが原因で臭いが発生したり、病気になってしまう事態を招いてしまうこともありま す。

◆デリケートゾーンを清潔に保つためには?

皮膚に必要な皮脂膜を洗い流してしまうと乾燥したり、黒ずみの原因になってしまうこともあります。デリケートゾーンを洗う時にははじめにお湯の温度を35℃~37℃程度のぬるま湯で洗い流していきましょう。
洗う際にはタオルやスポンジではなく、指で丁寧に優しく洗い流すことで、ある程度の雑菌や汚れを洗い流すことができます。
ぬるま湯で流した後は、ぬるま湯と石鹸を混ぜてしっかりと泡立ててからデリケートゾーンを洗うようにしましょう。また、臭いやかゆみ、黒ずみをしっかりと洗い流すには、デリケートゾーン専用の石鹸を使うことも効果的です。
指で優しく丁寧にこするように洗っていき、最後に石鹸や汚れをぬるま湯で洗い流していきます。
この時に洗い残しがあると、石鹸の残りから雑菌が繁殖して臭いやかゆみの原因になってしまいます。しっかりと洗い残しがないかを確認しながら洗い流していきましょう。
また、シャワーを直接デリケートゾーンに当てるのも、刺激が強すぎるので黒ずみの原因になる可能性があります。シャワーで洗い流す場合は、弱い水圧で流すようにしましょう。

もしも膣内から異常な刺激臭がしたり、異常なかゆみやおりものがあるようでしたら炎症を起こしていたり、ほかの原因がある可能性もあるので、クリニックに相談するようにしてください。

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