夏の疾患「ヘルパンギーナ」

横浜の皆さま、こんにちは!! 田渕 レディース クリニック院長 の田渕 です。incho
前回までは夏特有の悩みをご案内してきましたが、今回は夏に流行る疾患「ヘルパンギーナ」についてご案内いたします。小さな乳幼児のいらっしゃるご家庭では特に気を付けて頂きたい疾患です。

ヘルパンギーナとは?
ヘルパンギーナは、夏場に乳幼児や子供に流行りやすいウイルス性の感染症です。
感染が多くみられるが多くなるのは、6月から8月くらいの間にみられます。

しかし横浜市衛生研究所の発表によると、アメリカの疾病・予防センターに報告された原因となるウイルスの感染患者の分布では、0歳児が44%と圧倒的に多くなっていますが20歳以上の大人も17%と報告されていますので、乳幼児や子供だけが感染するとはいえません。

ヘルパンギーナの症状hatunetu
ヘルパンギーナに発症すると38度以上の高熱が続き、倦怠感や関節痛に悩みます。
症状の特徴として口内に水ぶくれや水泡ができたり、のどちんこ(口蓋垂)に炎症ができたりします。これらの症状が出ると、食べることに痛みを伴うようになるため、食欲の低下がみられます。

ヘルパンギーナの潜伏期間・感染力・感染経路
ヘルパンギーナの潜伏期間は大体2日~3日、長くても1週間ほどです。
その後症状が数日間表れ、回復期に入ります。
ヘルパンギーナはウイルス性疾患ですので2次感染の可能性あり、発症日から長くて3週間ほどは注意が必要となります。

166017感染経路としては、感染者の便を介した感染と、唾から感染する飛沫感染があります。もっとも感染力が強いのは症状が出ている発熱時です。

大人の場合、大抵風邪をひいたり、夏バテでなどの影響で免疫力が低下している時には注意が必要です。特に乳幼児がいる家庭では、おむつを取り替える際に2次感染のリスクが高まります。手袋をはめる、マスクをするなどおむつ交換の時は心がけてください。もちろん手洗い・うがいをしっかりし、体にウイルスが入らないよう対策も必要です。

ヘルパンギーナの治療法
現在のところ予防となる抗ウイルス剤やワクチンはなくインフルエンザのような感染力の高い病気にある予防接種は行われません。
ですのでヘルパンギーナへの治療は主に対症療法になり、解熱剤などで発熱を抑える薬が処方されます。高熱により水分が体から失われ、脱水症状に陥りやすいので水分補給をしっかり行います。食欲がない時でも、アイスクリームやゼリーなどで喉を冷やし、カロリーの摂取を心がけてください。423820

ヘルパンギーナが恐ろしいのは症状だけでなく合併症の危険性があります。
高熱が長期間に渡って下がらない場合は「髄膜炎」といった合併症を併発している可能性がありますので、必ず病院の診察を受けるようにしましょう。

夏の時期でも手洗い、うがいを心がけ予防に努めてください。もしもヘルパンギーナと診断された場合には、安静にしてしっかり体を休ませてくださいね。

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