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2015.05.21

子宮膣部びらん

横浜 の皆さま、こんにち は!!

田渕 レディース ク リニック院長 の田渕 です。
今日 は、子宮膣部びらんについてをご案内 させて頂きます

子宮膣部びらん

「びらん」とは皮膚や粘膜の上層の細胞がはがれ落ち、内層が露出している状態になることをいいますが、子宮腟部にただれが起きているわけではありません。子宮の腟に面した部分の粘膜が赤く変化して、ただれているように見えることからこう呼ばれています。
子宮腟部びらんは病気ではなく、一種の生理的変化といえるものです。ただ、子宮腟部びらんがあると、子宮頸管炎などの感染症が起こりやすくなりますので注意が必要です。
子宮腟部びらんが起きる原因には、卵胞ホルモン(エストロゲン)が深く関わっていると見られています。そのため、月経のある女性の60~70%には、子宮腟部びらんがあるといわれています。
膣の奥の突き当たりの部分が、子宮口を中心に赤くただれたようになるものです。なかには膣表面の粘膜がくずれ、下の組織がむき出しになった真性びらんもありますが、これらはベーチェット病、頚管炎、梅毒、子宮頚がんなどにともなう病変で、発生はまれです。 実際に子宮膣部びらんと診断される病変の多くは、子宮頚部が厚くなり、膣内に下垂した結果、内側に隠れていた上皮がめくれて、ただれたように見えるものです。細胞そのものは傷害されていないため、真性びらんに対して、仮性びらんや偽びらんと呼ばれています。 仮性びらんは、女性ホルモンの分泌が活発になる20~40代女性の8~9割の方に見られます。 閉経後は自然に消失していくため、加齢にともなう生理的変化と考えられています。

症状

子宮膣部びらんの多くは病気ではなく、とくに目立った症状もないまま経過します。しかし、子宮頚部の細胞はそもそも出血しやすく、タンポンやセックスなどの刺激によって、ときおり血液の混じった赤っぽいおりものが出たり、不正出血を起こすことがあります。 また、びらんがあると細菌感染などによる炎症も起こりやすくなります。炎症を合併すると黄色い粘性のおりものが増え、炎症が慢性化すると腰痛、性交痛、頻尿などの排尿障害が生じたり、子宮膣部が肥大して不妊の原因になったりします。

アドバイス!!

びらんが発生する場所は、子宮頚がんが発生しやすい場所でもあります。症状の有無にかかわらず、年1回はがん検診を受けることをお勧めします。

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