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甲状腺の病気について

横浜市の田渕レディスクリニックです。
今回は甲状腺の病気についてお伝えします。

田渕レディースクリニック

◆甲状腺とは
甲状腺はのどぼとけの下にある、蝶が羽を広げたような形で気管を包んでいる小さな臓器です。血液中に甲状腺ホルモンを分泌するほか、新陳代謝を促す働きや、栄養素をエネルギーに変えて、体内で利用できるように調整するといった役割があります。
この甲状腺が病気になると、炎症が起きたり、ホルモンの分泌が正常に行われなくなります。
甲状腺の病気は女性に多く、種類によって月経異常や不妊、流産の原因になる場合もあります。また、だるさや無気力になるなどの不調も甲状腺の病気が原因の場合があります。

だるさや無気力の原因◆甲状腺の病気の種類
甲状腺の病気は主に以下の3つの種類があります。

●甲状腺の炎症
甲状腺に発熱や痛みを伴う炎症が起こる病気です。
「急性化膿性甲状腺炎」「亜急性甲状腺炎」「慢性甲状腺炎(橋本病)」の3種類があります。「急性化膿性甲状腺炎」は細菌感染によって炎症を起こし、甲状腺が痛むようになり、「亜急性甲状腺炎」は甲状腺に腫れや痛み、しこりなどが起こるようになります。「亜急性甲状腺炎」は炎症が起こるはっきりとした原因はまだわかっていませんが、ウイルスによるものが原因とされています。先述の急性と比較した場合、亜急性は治りが早いほか、中年女性の発症が多いといった違いがあります。
後述の甲状腺機能の異常にも挙げられる橋本病は、「慢性甲状腺炎」と呼ばれる炎症を起こすため、甲状腺炎の1つとしても数えられます。

●甲状腺機能の異常
甲状腺の機能が通常よりも過度に高まったり、逆に過度に低くなる場合は、甲状腺機能に異常が発生しています。血液中の甲状腺ホルモンの量が多い状態を「甲状腺機能亢進症」といい、代表的な病気はバセドウ病です。バセドウ病は自己免疫疾患と考えられており、喉(甲状腺)が腫れる、動悸がする、眼球が飛び出して見えるといったもの症状があらわれます。
一方血液中の甲状腺ホルモンの量が少ない状態を「甲状腺機能低下症」といい、代表的な病気は橋本病です。橋本病は自己免疫疾患と考えられており、体のだるさやむくみ、無気力といった症状がでます。また甲状腺の炎症を引き起こす場合もあります。

●甲状腺の腫瘍甲状腺の腫瘍
甲状腺にできる腫瘍の多くは良性のもので、治療を行わなくても問題がない場合がほとんどです。初期の甲状腺腫瘍の場合、自覚症状はほとんどなく、腫瘍が大きくなるにつれて、首の腫れやしこりを感じたり、ものを飲み込むときに違和感があるといった症状が現れることがあります。
甲状腺の腫瘍は初期の腫瘍は小さく見過ごされがちでしたが、近年になって乳がん検診時 に行われる超音波検査の普及により、検査の際に甲状腺の状態もわかるようになったため、初期の小さな腫瘍であっても発見できるようになってきています。

◆治療法
甲状腺の治療には、症状にあった薬物治療を中心に行います。橋本病の治療には、甲状腺ホルモンを補充し、不足しているホルモンを補います。症状が改善しても甲状腺の機能が正常に戻ったわけではなく、再発の可能性があることから薬を飲み続ける必要があります。
バセドウ病の治療には、甲状腺機能を抑える薬での治療を行います。ほとんどの人は2~3週間で動悸などの症状が改善しますが、橋本病と同じく再発の可能性があるので、症状が改善してからも1~2年は薬を飲み続けるようにしましょう。
甲状腺の炎症は自然に治る場合がほとんどですが、症状がひどい場合は抗生物質や痛み止めでの処置を行います。
甲状腺に腫瘍がある場合、良性であれば治療は必要ではありませんが、悪性の腫瘍だった場合は手術によって腫瘍を切除・摘出を行う必要があります。甲状腺の腫瘍は抗がん剤が効きにくい場合が多く、手術によって甲状腺の部分切除、またはすべて摘出する必要がある場合もあります。

この記事が書かれた日:2018年10月27日

カテゴリ:婦人科一般

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