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妊娠、出産で変化する女性の病気について

横浜市の田渕レディスクリニックです。田渕レディースクリニック
今回は妊娠、出産をすることで変わる病気のリスクについてお伝えします。

◆産む、産まないでかかりやすい病気が変わる?
妊娠、出産は女性にとって大きな転機となります。それはさまざまなことに影響を及ぼしますが、なかでも女性特有の病気のリスクが大きく変わることをご存知でしょうか?
妊娠、出産を経験していない人では、乳がん、子宮体がん、子宮内膜症、子宮筋腫のリスクが上がり、妊娠、出産を経験した人は子宮頚がん、腹圧性尿失禁、子宮脱のリスクが上がるといわれてます。
また、妊娠、出産の経験の有無でPMS(月経前症候群)の症状が変わるともいわれています。

女性の病気には女 性ホルモンが深くかかわっており、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2つのホルモンのうち、妊娠、出産を経験していない人の場合、エストロゲンだけが高い状態が続くことで進行する病気のリスクが高くなります。
これは月経周期の際には、エストロゲンだけが高い状態の時があるので、一生のうちに経験する月経の回数が多い=妊娠、出産回数の少ない人ほどエストロゲンだけが高い状態の時間が多くなるということになります。

妊娠、出産の経験の有無妊娠、出産を経験していない人のリスクが上がる病気について
┗乳がん
エストロゲンにさらされている期間が長いと乳がんのリスクは上がると言われており、妊娠、出産回数がない、少ない人や、初潮年齢が早かった人は注意が必要です。
ですが乳がんは早期発見、早期治療で完治の見込みが高い病気でもあります。定期検診を心がけるようにしましょう。

┗子宮体がん
子宮がんには2種類あり、妊娠、出産していない人がかかりやすいのが子宮体がんです。乳がんと同じくエストロゲンにさらされている期間が長いほどリスクが上がる病気です。
症状がかなり進行しないと自覚症状が現れないこともあるので、定期検診をしっかり受けることでの早期発見、早期治療を心がけるようにしてください。

┗子宮内膜症
子宮内膜症とは子宮内膜が子宮以外の場所で増えてしまう病気ですが、こちらも月経の回数が多ければ多いほど発症のリスクが高くなってしまいます。20代くらいから注意が必要になる病気ですので、「年々ひどくなる生理痛」「性交痛」がある場合はすぐにクリニックに相談するようにしてください。

┗子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の内外にできる良性の腫瘍です。「ひどい月経痛」や「月経時の血の量が多くなる」「貧血」といった症状があらわれます。
子宮筋腫にかかる人は増加しており、30代女性の4人に1人が子宮筋腫をもっているともいわれています。
治療には大きく分けて手術をする場合と、経過観察とホルモン療法による手術をしない方法とがありますが、その後の妊娠、出産に大きく関係してくることもありますので、十分に相談の上治療を行うようにしてください。

妊娠、出産を経験している人のリスクが上がる病気について
┗子宮頸がん
子宮頸がんはその発生の多くにヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが関わっており、このウイルスは性交渉によって感染することが知られています。
子宮頚がんはその発生経路からも出産回数が多い、または性体験の回数が多いことがリスクを高める要因になっていますので、年齢にかかわらず性体験のある人は子宮頸がんにかかる可能性があることを意識しておくようにしましょう。
子宮頸がんは月経中ではないのに出血がおきる、性行為のさいに出血があるといった症状がありますので、不正出血がみられる場合はクリニックに相談してください。
子宮の入り口付近で発生することが多いので、定期健診を受けていれば早期発見しやすく、発見が早ければ早期治療につながります。1年に1度は検診を受けるようにしましょう。

┗腹圧性尿失禁腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁はお腹に力が入ったときに尿漏れが起きてしまう病気です。これにはせきやくしゃみ、笑った時や運動をするといった何気ない動作でも起こってしまいます。
出産による骨盤底筋や靱帯、尿道の周りの筋肉などが緩むことが主な原因で、出産経験のある人では4割もの人が腹圧性尿失禁になると言われています。
年齢とともに症状が悪化しやすく、重症になると手術での治療にもなる可能性がありますので、症状の軽いうちから治療をおこなうようにしましょう。

┗子宮脱
子宮が本来の位置よりも下がって、膣内から出てきてしまうことを子宮脱といいます。子宮脱は骨盤底筋や靱帯が緩むことによっておこるので、妊娠や出産、分娩の回数が多ければ多いほど起こりやすいです。このほかにも立ち仕事や重い荷物を持ち上げるといった普段の生活によるリスクの層化もあります。
子宮脱も重症化すると手術による治療を受けることになることがありますので、軽症の時から治療を受けるように、また早期発見のためにも定期健診を受けるようにしましょう。

この記事が書かれた日:2017年11月18日

カテゴリ:妊娠, 検診

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